「第3回東海障害者歯科臨床研究会シンポジウム」開催のお礼

 第3回東海障害者歯科臨床研究会シンポジウムが、平成221114日に岐阜県多治見市産業文化センターにて100名を超える参加者を得て無事に終了いたしました。多くの方のご協力やご支援をいただきましたことを厚く御礼申し上げます。

 話題提供として、訪問歯科衛生士の栗木みゆき先生に「訪問歯科衛生士としての役割ー多治見口腔ケアグループ「はねっと」の活動からー」についてご講演をいただきました。またシンポジウムのテーマは「口腔ケアを考える」として、座長に高木宣雄先生(岐阜県歯科医師会理事)と松井かおる先生(愛知県心身障害者コロニー中央病院歯科)を迎えて、シンポジストに現場で活躍する4名の歯科衛生士にご講演をいただきました。最初に講師として青木尚美先生(朝日大学歯学部附属病院歯科衛生部)に「大学病院障害者歯科での口腔ケア」を、次いで北川有佳里先生(県西部浜松医療センター歯科・口腔外科)に「胃ろう患者の口腔ケア」を、さらに溝口理知子先生(豊田市こども発達センター・歯科)に「障害児の口腔ケア」を、最後に永田千里先生(藤田保健衛生大学七栗サナトリウム・歯科)に「ターミナル患者の口腔ケア」についてお話しをいただきました会場からは活発な討議もあり、実りの多い研究会開催となりました。当日は秋空の快晴という天気のなか、熱心にご参加をいただきました研究会会員の皆様方にも厚く御礼申し上げます。

 次回の開催は、平成23年7月10日(日)に平成23年度大会長に愛知学院大学歯学部教授福田 理先生を迎えて、愛知県名古屋市ウインクあいちにて予定しています。多くの方のご参加をお待ちしております。


平成22年度東海障害者歯科臨床研究会大会長 玄 景華


                          
日時    
平成22年11月14日(日) 

場所
岐阜県多治見市産業文化センター
3F
(岐阜県多治見市新町1丁目23番地)

第4回東海障害者歯科代表幹事会



話題提供

訪問歯科衛生士による「多治見口腔ケアグループ
はねっと」の活動紹介

                       
                       

  
講師:栗木みゆき先生    座長:玄 景華先生


シンポジウム「口腔ケアを考える」

       座長:高木宣雄先生(岐阜県歯科医師会理事、高木歯科医院院長)
           松井かおる先生(愛知県心身障害者コロニー中央病院歯科 主任歯科衛生士)


1.「大学病院障害者歯科での口腔ケア」
    青木尚美先生(朝日大学歯学部附属病院歯科衛生部)


2.「胃ろう(PEG)患者の口腔ケア」
    北川有佳里先生
     (県西部浜松医療センター歯科・口腔外科)


3.「障害児の口腔ケア」
    溝口理知子先生(豊田市こども発達センター)


4.「ターミナル患者の口腔ケア」
    永田千里先生(藤田保健衛生大学七栗サナトリウム)


参加者の声
「東海障害者歯科臨床研究会シンポジウムに出席して」

  
愛知県心身障害者コロニー中央病院歯科 歯科衛生士 宮内万緒

今回のシンポジウムから、同じ障害者歯科でも訪問、小児、ターミナル患者などさまざまな分野で活躍されている先輩方の講演をお聞きし、とても勉強になりました。また、シンポジウムということで少し堅いイメージがあったのですが、和やかな雰囲気で行われ、安心しました。まだ、臨床に出て2年目の私にとって、どの講義も新鮮で印象深いものでしたが、その中で学んだこと感じたことのうち1つを取り上げます。それは他職種との連携です。まず、”衛生士が口腔ケアを行う”ということの理解の低さに驚きました。「看護師がするから必要ない」と反応される現実があることを学び、もし自分に言われたら、はたして技術の伴った答えを示せるだろうかと考えてしまいました。
ある病院では、衛生士による口腔ケア時、看護師の同席を促していることを知りました。また、他職種との連携では自分たちの専門性の向上に加え、相手にも理解を示し、わかる言葉で伝えることも学びました。
私も時々病棟で口腔ケアを行うことがあり、看護師に”伝える”ということにむずかしさを感じることがあります。可能な限りともに口腔ケアを行っていくことができれば・・・と思いました。
「はねっと」の活動を拝見した中で、多くの他職種の方が加わった例、また音楽を取り入れた場面、そして目標を与える場面がありました。それぞれの患者はQOLの向上が見られたともことで、スライドを拝見しただけでも、うれしい気持ちになりました。私も今の現場で少しでも患者のQOLの向上するような口腔ケアを提供できるよう努力する必要性を感じました。
貴重な講演ありがとうございました。

※日本歯科医師会生涯研修認定
当研究会シンポジウムは日本歯科医師会生涯研修事業の認定を受けています。日本歯科医師会会員の先生方はICカードをお持ちください。
※日本歯科衛生士会認定歯科衛生士認定分野B 障害者歯科の認定更新研修のポイントが認定されます。
※日本障害者歯科学会認定医の先生方へ
当研究会学術大会への出席は更新のためのポイントとして5単位が認定されます。出席された方に参加証を発行します。
抄録PDF
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